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  • 高野自動車工業

N-BOX警告灯点灯(鈑金塗装後)



小山市高野自動車工業です。前廻り損傷のお車を他社鈑金屋さんにて修理されたようですが、修理完了後警告灯が消えずエーミングが完了しないとの事。診断と解決をするための見積を出してもらいたいと弊社へ入庫となりました。

お車は前廻り損傷、フロントガラスも交換をしたとのこと。そこそこ大きな損害であったのではないかと思われます。

外観からは、交換パネルの調色や立て付けも良く、きれいに修理されている感じを受けます。一見問題は無さそうです。

ですが、エンジンスタートスイッチを押すと……インフォメーションと警告灯がずらり。

バンパーを外し内部を目視点検、車載コンピューターにスキャンツールを繋ぎ、警告灯の原因を診断。このお車は先進安全自動車。ホンダセンシングが装備されおり、車体にはミリ波レーダー、交換をしたフロントガラスにはマルチパーパスカメラが装備されています。

今回の修理において、交換部品を中古品にて対応をしているようで、ミリ波レーダーも新品ではなく、中古を使用し修理を行ったとの情報。

スキャンツールでは「ミリ波レーダーとマルチパーパスカメラユニット組み合わせ異常」「VSAモジュレータコントロールユニット通信異常」その他いくつかのDTCが出ており、これらのDTCの情報を元に診断。新品ミリ波レーダーへの交換と前廻りワイヤハーネス断線の可能性も高い事からこちらも新品交換といった内容のお見積もりのご提示をさせて頂きました。また、このままの状態では車検にも通らないことも合わせてお話をさせて頂きました。エコ・リサイクルの観点や修理費を抑えるために中古部品の使用という事はよくありますが、その使用選択に関しては、車体整備に携わる業者が安心安全な修理をお客様に提供出来るのかといったきちんとした判断をする必要があります。

先進安全自動車には様々な予防安全装置が装備されていますが、確実・適確な修理と機能復帰を行わなければ、正常に機能をしません。そして、これらのお車の鈑金塗装を行う際は特定整備事業認証の工場資格が必要ですが、お客様に安心安全な車体修復を提供するためには工場資格を取得しているだけでなく、高度化車体修復に関する知識と設備、修理技術も必要となってきます。



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